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中学生の計算力について
 子供たちの学力低下が叫ばれて久しいが、塾講師である私が、その中でも一番由々しき事態と感じていることについて述べさせてもらう。中学生なのだが、何年か前と比べると、確実に、計算問題を解く力が低下している。もっと詳しく言えば、ひっ算がいらないような簡単な計算で、瞬時に答えを出す暗算力といったものが著しく劣ってきていると感じられる。

 
 例えば一次方程式で 40X-17=26X+39 移項して 40X-26X=39+17
このとき "40-26=" "39+17=" をひっ算を使って出そうとする子が目についてしまうのだ。もちろんこのような子はそれほど多くはないが、やはりスピードといった点ではその時間的ロスは大きい。数学のテストなどでは、時間制限もあるのだから、こうした簡単な計算の暗算力がないとそれだけ不利になってしまう。

 それ以外にも三角形の内角の和が180°であることから残り一角を求める問題。式が "180-115=" これぐらいでひっ算を使われてしまうと、ちょっとがっかりしてしまう。(もちろん答えが合っていたときには「よく出来た!」と顔で笑って、心で泣いて…)

 あとよくびっくりするのは"152×10=" "2700÷100="という計算をひっ算でやろうとするとき。かえってひっ算の方が0の数ありすぎてややこしくないのか?ここまでくると10進法の概念が理解されているかどうか怪しくなってくる。これはいずれも中学生の話なのだ。

 中3年生は今ちょうど因数分解のところを学習し終わったあたりだと思う。
① 2+5X-14= (X+7)(X-2)  ② 2-10X-24= (X+2)(X-12) このようなやつ。
それにしても答えを出すのが遅い。瞬間的にパッと出ない。何年か前なんかは20問ぐらいの問題なんか数学苦手な子でも2分もあれば全部出来てたのに、根気や集中力が無いせいもあるけど、今は5分以上かかってしまう子も多い。

 これは、私に限らず、長いこと塾講師に従事している方や、もちろん学校の先生方などは痛切に感じていらっしゃることではないだろうか。

 
 計算問題を速く正確に解くには、反復練習以外の方法はないと思う。小学校の低学年時から、1日10問でもいいから毎日継続して計算練習をする習慣を身につけさせてもらいたい。小学生のお子さんをお持ちの保護者の方にお願いしたいことだ。学校の授業時間内だけでは絶対に足りない。100点満点取ってるから大丈夫ではなく、(小学校のテストはだれでも満点取れるように出来てるんで) 出来る問題も繰り返しやらせ、学校では取り扱わないかもしれない発展的な内容の計算なんかもチャレンジさせてほしい。
 
 
 これを書くにあたってあらためて知ったことだが、(うちの塾には小学生がいないもので) 今の小学生は3けたのかけ算とか、4けたのたし算とかは発展的内容になってるんで、特別時間がなければやらないんだということ。それ以外にもやらないらしい内容がいっぱいあった。
 そりゃあ、計算力は下がるわな!小学校のツケが中学校にというわけだ。そして高校、大学へと… 日本の未来はどうなる?
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中学校 定期テスト1回目①
 早い中学校では定期テスト1回目が、5月下旬には実施されたということだ。こちらの地区では1,2,3学期制ではなく、前期,後期制なのでそれぞれ中間,期末の2回テストがあり、年間計4回実施されるわけである。そのうちの前期中間テストが早くも実施されたということになる。

 これは日程的にどう考えても早すぎると思う。前期は4月から9月いっぱいまでなので、バランス的に考えれば6月中旬ぐらいがもっとも望ましい時期なのではないかと考えられる。だが「その頃に部活の大会 (こちらの地区では中総体といい、毎年ちょうど6月第3土曜日から行われる) があるではないか。それに向けてがんばらせるためにテストの日程を前倒ししているのだ。」と偽善めいたことを言う奴もいよう。
 
 
 確かにわかるが、中総体の日程と重ならないようにするのであれば、なぜテストの日程を中総体が終わってから、例えば7月上旬あたりにできないのか、はなはだ不思議でならない。学校の授業がほとんど進んでいない (学校の授業進度 についてはこちらの記事をご覧下さい) この時期にいったいなぜテストを行わなければならないのか、まったくもって疑問だ。

 しかも中3年生は直前に修学旅行なので、帰ってきてからすぐテストというスケジュールだ。期間中は前後を入れれば1週間近く勉強していないのだから、また元の状態まで回復させるのはけっして容易ではない。せっかく修学旅行前に覚えていたことも、ほとんど旅行先においてきてしまったという感じになる。
 
 
 3年ぐらい前まではこちらの地区でも1,2,3学期制だった。この場合もし7月上旬にテストが行われるとすると、その後1学期終了までの期間があまりなく、学校としてはこのテスト結果をふまえ通信簿をつけなければならないので、日程的にも厳しく、先生方の仕事の負担が増大してしまうということがあった。
 
 だが、前期,後期の2期制である現在はそのようなことはないはずだ。学校側に他に何か特別な事情があるのか、それとも古い体質から抜け切れない悪しき慣習なのか、もしだれか知っている方がいらしたらぜひ教えていただきたい。
 
 
 テスト範囲の内容もあまりにも少ないという現実。今回のようなテスト日程であれば、テストとしてはきちんとした評価も判定できないだろうし、あまり意味をなさないものだと強く異論を唱えたい。学校の先生方一人ひとりもこのような疑問を持っていただいているはず。学校全体とかあるいはそれより大きいものに逆らえないのか?
 

 「もっと現場の状況を把握して、臨機応変に!今のままじゃ子供たちがかわいそうだよ。大人の都合で決めてんじゃないだろうな。もっと生徒の立場に立ってくれよ!



 ちょっと熱くなりすぎました…(反省)

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中学校の教科書について④
 今年度中学校の教科書が改訂された。それにともない旧学習指導要領で学習されていたものが、ゆとり教育の見直しなどということから、いくつか発展的内容として新たに追加されることとなった。
 
 東京書籍の理科の教科書では
【発展】マークの付いているところは「学習指導要領に示されていない内容で、必要に応じて学習するものです。」という説明があった。

 
 発展的内容としてとりあげられたものをいくつか列挙してみた。

1分野
・重力と質量(月面上と地球上でのちがい)
・力の大きさとばねののび(比例のグラフ)
・2力の合力(作図)  ・水圧と浮力  ・密度の計算
・溶液の濃度  ・昇華(気体⇔固体)
・電力と電力量(ワット,ジュール)  ・直流と交流
・電流の流れと自由電子  ・陰極線  ・イオン(電離,電解質)
・落下運動  ・作用,反作用の法則  ・仕事とエネルギー

2分野
・種子をつくらない植物(シダ植物,コケ植物,藻類)
・心臓のつくり(心房,心室)  ・肺の動き方(ろっ骨,横隔膜)
・進化(水中から陸上へ)  ・無セキツイ動物
・日本の天気(天気図をもとに梅雨,台風,冬の天気をみる)
・遺伝の規則性(優性遺伝と劣性遺伝について)


 これらの発展的内容を学習するかどうかは、学校の状況にゆだねられている。ただ必修ではないので、高校入試に出題されることはない。学校の授業時間数も少ないことから、ほとんど取り扱われることはないと思う。


 学習内容が3割削減された前回の学習指導要領改訂時も、あまりの減少量にかなり驚き、そして子どもたちの学力低下への不安を感じた。
 今回こうしてもう一度振り返ってみると、わかってはいたことだが、本当にかなりの単元が削除されたんだなとあらためて驚いている。少し大げさかもしれないが、日本の将来は大丈夫かという気持ちになってくる。

 
「今の中学生はフレミングの左手の法則もやりません。電力発熱量を求めるワットやジュール,カロリーの計算もありません。仕事仕事率を求める問題もやりません。わかりづらかったイオンもありません。水の圧力浮力の問題もけっこう難しかったですよね。」
 中学校のとき理科で苦労した人なら、思い出していただけると思う。

 
 これらの発展的内容が、今年度、どのような取り扱われ方をするのか注意して見守っていきたい。



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中学校の教科書について③
 今年度、中学校の教科書が改訂された。ゆとり教育の見直しなどということから、今の学習指導要領からは削除されてしまっていた、発展的内容の単元があらためて追加された。

 教育出版の数学の教科書を見てみると、ウラ表紙に
【発展】マークの付いているところは、中学校数学の学習指導要領に示されていない内容です。すべての生徒が、一律に学習するものではありません。」 と印刷されていた。

 これに少し違和感を感じたのは、自分だけじゃないと思う。なんか国(文部科学省?)の考えが、「こちらはミニマム・スタンダード示すから、最低それだけはやって、あとそれ以上はやりたい奴だけ勝手にやれよ。やりたくない奴は別にいいや。」というふうに感じてとれてしまった。
 発展的内容を取り扱うかは学校の裁量によるし、これでは学校現場に丸投げで、同一の地区の中の学校間にもがでてしまうのではないかと思う。

 ただそうは言っても、おそらくこの発展的内容は、学校の授業の中ではほとんど取り扱われることはないだろう。ただでさえ授業時間が少なくて、そこまで手が回らないはず。どうせ公立高校の入試には関係ないし…
 
 
  数学の主な発展的内容
「平行移動・回転移動・対称移動」「2つの円の位置関係」「正多面体」「球の体積と表面積」「投影図」「不等式」「立体の切断」「3つの項の展開,因数分解」「無理数」「2次方程式の解の公式」「ダイヤグラム」「三角形の重心」 など

 これらは前の学習指導要領のもとでは学習されていたが、現学習指導要領で削除された内容。ほとんど高校の学習単元に繰上げされている。
 
 いや~、本当に減ったなあ。教えるほうとしては楽にはなったけど。でもあまりにも教える内容が少なすぎて簡単すぎて、欲求不満になっちゃいそう。「もう少し難しい内容も教えたい!」っていつも心で叫んでる。でも「どうせ、入試に出ないんでしょ。」って言われると、まあ無理に説明するわけにもいかないし。そこいらへんの加減が非常に微妙…

 
 この発展的内容は、「やりたい奴だけやれ」ということなのだろう。でも人間って結局はラクしたい生き物だから、すすんで取り組もうというヒトは少ないんだろうな、きっと。


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中学校の教科書について②
 今年度中学校の教科書が改訂されました。国語(光村)と数学(教育出版)は以前はA5サイズだったんだけど、ひとまわり大きくなってB5サイズになりました。ただ、内容がボリュームアップしたわけでなく、単にイラスト,写真などのスペースが増えたような気がします。中身はもちろんなんだけど、ぱっと見、なんだか小学生の教科書のようで…

 
 確かに教科書は改訂ごとに工夫されてきて、すばらしい良いものにはなっていると思います。例えば東京書籍「理科」。教科書のスミのほうに、ページをパラパラめくっていくと地球の自転している様子が連続して見られるなどといった、いわゆるパラパラまんがのようなものがついていました。(ちょっとしょぼいけど…)
 生徒の興味・関心を持たせようとしてんだろうなと、与える側としての涙ぐましい努力のあとが見て取れます。
 
 
 もちろん中身も、ものすごく親切でていねいで、わかりやすいです。ただ、今の子供たちにとっての学習環境が「一から十まで、手取り足取り、上げ膳据え膳」の状態になってしまっているような気がします。
 少しは自分で考えたり、調べたり、工夫したりということも必要なんじゃないかと思っちゃいます。あまりにも与えすぎなんじゃないかと…

 
 自分でいろいろ調べたり深く考えたりしないで、すぐ答えを聞きたがる子供たちが増えてきました。社会全体として提供する側にも、問題があるんじゃないかなと思っています。

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中学校の教科書について①
 今年度、中学校の教科書が改訂された。それにしても、最近の教科書はスゴイ!改訂ごとにすばらしくなっていってる。紙質はツヤツヤで、フルカラーは当たり前。図,写真,表,イラストなどがいっぱい載っちゃってる。ものすごく楽しく学べそうな感じ。本当に教科書会社の人たちの努力,創意工夫には頭が下がる。

  
  東京書籍「地理」の教科書 
 例えば時差の問題を考えるとき、どうしても平面的な世界地図だと地球は丸いんだということがピンときていない生徒も多いはず。日本が真ん中あたりにある世界地図に見慣れている生徒なんかは、アメリカ大陸とヨーロッパが意外に近いんだということさえあまりわかっていない。地球儀とかあれば説明しやすいんだけど…。
 「ないときにはぜひご利用くださ~い♪」
 
 教科書の最後のページ。やや厚紙になっていて、世界地図が赤道,本初子午線,日付変更線,緯線,経線とともに描かれている。切り取り線にはさみをいれ、両端をテープでくっつけて筒形にする。簡易地球儀の出来上がりだ!(球形じゃないけど…)
 
 
 我々の世代からすればうらやましい限り。こんなすばらしいものをタダでもらってんだから、「もっと大切に扱え!落書きなんてしないで、一生懸命勉強しろ!」って言いたくもなる。恵まれすぎてんだよなあ、今の子供たち。

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学校の授業進度
 それにしてもこの時期は学校での行事が多すぎて、授業がほとんど進まない。新年度ってことで、やれ身体測定だ、歯科検診だ、生徒会任命式だ、交通安全教室だ、部活動説明会だ、など本当にいろんなのがある。
 
 そういうのがひととおり終われば、こちらの地域は4月下旬に部活の春季大会が…。これは土日に行われるんだけど、授業の一環なので振り替えで平日が休みになる。生徒にとっては大型連休前の小型連休?休みばっかりで学校ではまだ授業が進んでいないという。そしてゴールデンウイーク突入!でついに授業は全然進まなかった。
 
 こんな感じで、全部じゃないけど新学期始まってもう1ヶ月経つのに、まだ学校で授業進んでないっていうクラス・教科も多いんだよなあ~。困った、困った。
 さらに中3年生は今月中旬~下旬あたりに修学旅行があり、その準備のための話し合いとかでいろいろ授業がつぶれたりするらしい。

 ただびっくりなのは、修学旅行から帰ってきてすぐに中間テストが実施されるというスケジュールなんで、ちょっとどうしたものかと…。全然授業進んでいないような気がするんだけど…。

 行事があって授業が進まないのは仕方ない。でも、生徒にとっては年4回のうちの大切な1回のテストなのだから、内容のあるきちんとしたテストであってほしいなと強く感じている。授業がほとんど進まない中、テスト範囲の内容が極端に狭いテストで、ちゃんとした正しい評価ができるものなのか?
 
 この時期授業が進まなかったしわ寄せが、学年末の2月・3月にやってくる。毎年その悪循環の繰り返し。中2の学習内容全部終われなくて、中3に持ち越しちゃった学校もあるという事実も。(理科の中2「天気」の単元を中3でやってる…しかもまだほとんど進んでいない。涙)

 学校は年間の学習カリキュラムやテスト日程など、もっと今の状況にあうように柔軟に臨機応変に検討していただきたいと、ず~っと思っている。でも変わんないだろうなあ~。
 
 
 

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定期テストと入試とのギャップ
 中学校で実施される定期テスト(中間・期末)のレベルなのだが、以前と比べかなり簡単になったように感じられる。まあ、内申書が絶対評価になったんで、テスト範囲の単元をきちんと理解できたかという、確認テスト的なものになりつつあるから仕方ないけどね。小学校のときその単元が終わったらおこなう、ほとんどみんな100点満点取れるようなテストがあったけど、そんな感じ。(ちょっと大げさかも?)
 
 でもあまりに簡単すぎてちょっと困ることが起きてくる。「5教科合計で400点いったよ!」何年か前だったら、「お~、いい点数じゃん。よくがんばった。」と誉めてやったりしてたんだけど。今は400点ぐらいじゃ全体のやっと半分ぐらいの位置。それだけテストの内容が簡単なのだ。基本問題ばっか。
 
 定期テストの場合はそれでいいとは思う。けど、困るのは本人がその点数を自分の実力だと思い込み、高校入試でもその点数ぐらいなら取れるんじゃないかという勘違いをしてしまうことだ。親なんかは特に点数だけみるから「うちの子は8割とってるから、大丈夫。」というのも多い。これは中1~2で多く見られる。さすがに中3にもなると気づいてくるのだが、中1~2でどっぷり油断した人なんかは、中3になったときにはもう手おくれなんてことも。
 今ほとんどの学校では順位をださない。だから本人や親たちは取った点数で一喜一憂してしまい、あまりそのテストの平均点や難易度といったものを考えていないようなのだ。
 
 平成18年度秋田県入試の平均点は5教科合計271.7点。もし学校の定期テストの平均点が400点ぐらいだったら、その差は約130点。単純に考えれば高校入試では、その定期テストで取った点数のマイナス130点になってしまう…
 
 定期テストがあまりに簡単になってしまったのか、それとも今の中学生にとって入試問題が難しすぎるのか。いずれにしろ手おくれにならないよう、定期テストと入試とのギャップをいろんな場で、きちんと説明してあげねばと思っている。
 

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