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平成19年度秋田県公立高校入試について②
 続きになっています。よろしかったら前回の記事「平成19年度秋田県公立高校入試①」からお読み下さい。

 
 平成19年度秋田県公立高校入試の平均点が、過去最低だった昨年度に比べさらに16.1点も低下し、最低記録を更新する255.6点であったことに対して、県側は「即、学力低下とは判断できない。特に内容が難しいわけではないので、中学校では総合的な能力を身に付ける指導が求められる」と述べている。
 
 
 まあどう判断しても、ゆとり教育がもたらしたこどもたちの学力低下が原因のひとつであるのは確かなのだが、さらに声を大にして言いたいのは、入試問題の傾向が今の教育現場での指導内容の実情に合っていないということだ。
 
 
 ゆとり教育で授業時間数が減り、果たして学校の授業の中だけで今回の入試問題に対応できるだけの力をつけさせてやれるものなのか?
「数学」の一次関数の問題・円と相似,三平方の定理の総合問題などは、ちょっと今の中学生には難しすぎるのではないか?学校の授業の中で時間を充分にとって扱えないような内容だし。
 数学は反復練習が大切な教科であるはずなのだが、この単元においては繰り返し問題演習する時間的余裕はほとんどないと思う。平均点が44.4点だぜ。ひどいもんだ。 
 
 
 理科・社会は基本語句を問う問題がほとんどなく、事柄について考察し記述させるような問題が多かった。指導現場では授業時間数の少なさから、新出重要語句の確認で終わってしまい、じっくり考えさせるという授業はほとんどできていないのが実情なのではないだろうか。
 
 
 まあそのかわり塾でやれということか、お上が言いたいのは。う~んやっぱ、どこの世界でも会議室と現場は大きな隔たりがあるんだよな。


 
 実は去年も同じことを書いているのだが、入試問題のスタイルが少しでも学校現場の指導内容に合ったものになってくれるよう、来年度の受験生のためにもほんとうに強く願っている。


 平成19年度秋田県公立高校入試問題はリンクしましたので、興味のある方はぜひご覧になってください。

つづく

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 よろしければ以前の記事もご覧下さい。
平成18年度秋田県高校入試「英語」 
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平成19年度秋田県公立高校入試について①
 まずはほんとうに久しぶりの更新です。約半年ぶりです(涙)
お待たせしました。(ってだれも待ってないか…)
リニューアルもして、心機一転がんばっていきますので引き続きのご愛顧をお願いします。


 前の記事の「塾の裏事情ネタ」はとりあえず中断ということで、スミマセン。どうしても書きたい出来事があったので、まずはそちらからいかせていただきます。


 つい昨日、平成19年度秋田県公立高校入試の平均点が公表された。
過去4年間、平成15年度は304.4点、16年度は277.4点、17年度は277.0点、18年度は271.7点という推移であった。(各教科100点満点の合計500点の試験である)
 昨年度まで4年連続して下がっているという危機的状況。ちなみに18年度の時点で、5教科入試を導入した昭和56年度以降過去最低の平均点となっていた。

 
 ということで、今年度、ある程度の平均点の低さは覚悟していた。しかしフタをあけてみるとそれは予想をはるかに超越したもので、思わずこの点数をみたとき我を忘れ愕然としてしまった。そのあとしばらくして、"むなしさ"さえも感じてしまった。

 
  平成19年度秋田県公立高校入試の平均点
 国語   数学   英語   理科   社会    合計
58.8 44.4 52.1 47.2 53.1 255.6
 
 
 過去最低だった昨年度よりさらに16.1点も下回ってしまった。いったいどうなっているんだ?
 それにしても数学の44.4点って…。高校入試でこんな平均点ってあり? ということはせっかくの入試で30点台20点台の点数しか取れなかった受験生が大勢いたってことだよな。1年間努力させておいてこれかよ。さぞショックだったろう。例え合格してたとしても自信喪失して、高校の勉強もがんばろ~ていう気持ちになんかなんないよ。

 
 こういう状況ではまともな合否の選抜ができないのではと思う。
他県の高校入試の実情を知るところではないが、他県でも同じように平均点がこんなに低いのであろうか?


 秋田県教育庁高校教育課のコメント
「知識だけでなく、読解力や表現力など総合的な能力をみる問題に、十分対応できていない」
「今回の結果について、即、学力低下とは判断できない。特に内容が難しいわけではないので、中学校では総合的な能力を身に付ける指導が求められる」


 実は今年度の受験生は、まさに2002年度から始まったゆとり教育にどっぷりつかっていた世代のこどもたち。最も大切な小学校5~6年時をのんびり過ごし、しっかりとした基礎学力が身につかないまま中学生に進級してしまったのだ。ある意味こどもたちは被害者なのだ。


 平均255.6点というこの悲惨な数字を見てもまだなお学力低下とは断言しないのだろうか。
 あいかわらず現場の状況が全く見えていない。

「学力低下は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」


 平成19年度秋田県公立高校入試問題はリンクしましたので、興味のある方はぜひご覧になってください。

次回へつづく   平成19年度秋田県公立高校入試について② 

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 よろしければ以前の記事もご覧下さい。
中学生の計算力について
学力低下の現実①



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平成18年度秋田県高校入試「数学」
 平成18年度秋田県高校入試の数学の平均点は48.5点。これで3年連続5割をきっている。
 
 受験生たちの学力低下が原因であるのは明白なのだが、それに加え、問題の出題レベルが今の中学生たちの学力に合っていないような気がする。実際の問題をアップしたので、興味のある方は試しにどうぞ。

平成18年度秋田県高校入試「数学」5番の問題
 
 (1)(2)はなんとか解けそうだけど、(3)はやばいです。かなり難しい。私もけっこう正解するのに時間かかっちゃいました。(汗) 今の受験生が相似と円と三平方の定理をからめたこのような複雑な総合問題、はたして解けるのか?
 ちなみに(3)の答えは √3:1 


平成18年度秋田県高校入試「数学」6番Ⅲの問題
 
 う~ん。今の受験生にはちょっと厳しいのでは?でも4~5年ぐらい前の受験生で上位高校を狙ってる奴は、ばしばし解いてたけどね。
 
 今のゆとり教育が続く限り、いくら教育委員会が「これを県が求める学力モデルとして中学校の授業の大きな指針としてほしい」と叫んでも、また来年度も同じ結果に…なるだろうな。可愛そうなのは受験生!




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平成18年度秋田県高校入試「英語」
 日本の英語教育の問題にもつながるのだが、かねてから中学・高校と何年間も英語を勉強しているのにもかかわらず、「英語を話すことができるようになれないではないか」という声が多い。これを受けて新学習指導要領ではスピーキングリスニングに比重をおき、事実教科書でもそれに関する内容も増え、授業の中でもより多くの時間を割くようになったということだ。
 
 そのかわり、ライティングリーディングを練習する時間が明らかに減った。そのせいもあって、日本文を英文に直す力,読解力などは以前と比べて格段に下がっていると感じられる。
 
 英語の入試問題がスピーキング・リスニングを主体とした内容なら、特に言うべきこともない。しかし現実に、リスニングの配点25点を除き、残りの75点分はライティング・リーディングの力をみる問題なのだから、学校での指導内容と試験問題の内容の方向がずれているといわざるをえない。
 
 教育委員会は特に英語の平均点が下がったことについて、「長文読解問題に~(中略)~受験生が十分に対応しきれなかったとみられる。」と分析している。
 長文読解問題には、学校の授業の中ではそれほど時間をかけることができないというのが現実だ。にもかかわらず、入試の難易度のレベルをあげて「これを学校の授業の大きな指針としてほしい」としている。
 
 英会話を重点的にやればいいの?それとも英訳・英文読解?学校現場ではけっこう戸惑っていることだろう。塾は入試対策で、ライティング・リーディングの練習はばっちりさせてやれるけどね。
 
 学習指導要領の改定には時間がかかるだろうから、入試問題のスタイルが少しでも学校現場の指導内容にあったものになってくれるよう、来年度の受験生のためにも強く願っている。
 

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平成18年度秋田県高校入試平均点②
 平成18年度秋田県高校入試5教科の中で特に平均点が低かったのは、数学48.5点英語50.0点だった。
 特に数学は3年連続5割を切るという悲惨な状況。数学は大問1番と6番にレベル別の選択問題があるのにもかかわらず(レベルが低い高校にはかなり平易な問題が用意されている)この状態なのだから、事態は深刻だ。
 
 かといって、決して入試の難易度があがっているわけでもない。むしろ数学などは5~6年前の入試のほうがもっと難しかったような気がする。
 入試のレベルが何年か前とそう変わんないのだから、新学習指導要領になり教科書が薄くなって授業時間数が減ったということで、この結果は明らかなのだ。かわいそうなのは受験した生徒たち。平均点5割の問題を公立高校入試問題にしているのはちょっとどうかと思う。大学入試センター試験でも大体は平均6割以上だからな~。
 
 今年度のような入試内容だと、「高校入試というものは不合格者を選別する試験なのか?」という感覚におちいってしまう。高校入試を3年間の総仕上げと位置づけて受験する生徒もいるのだから、高校入学後も「高校でもがんばってやっていくぞ!」という自信をつけさせてやるような形の試験であったらなと強く思っている。

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